このホームページは兵庫県養父市ならびに朝倉山椒を(勝手に)応援するサイトです。(工事中)

・山椒はミカン科の落葉低木です。
 「山椒は小粒でもぴりりと辛い」という諺があります。日本では山椒を使った料理が多くあり園芸店やホームセンターで山椒の苗もよく売られています。

・山椒の品種
山椒の仲間にはいくつかの種類があるのですが茎に棘の無い朝倉山椒という品種が日本各地で栽培されています。
山椒そのものは日本各地の山野に自生しているのですが野生の山椒は殆どが刺が生えているのです。
・・植物分類学的な品種の違い
    サンショ・・・
    イヌザンショ・・・
    カラスザンショ・・・
    フユザンショ・・・
    カホクザンショ・・・

・・栽培品種の違い

    朝倉山椒・・・突然変異で生じた枝の刺が無い品種。朝倉山椒から採取した実生苗には刺が生じるので接木か挿し木で増やす。

    ぶどう山椒・・・実がぶどうの房のようにたわわに付く品種。朝倉山椒からの派生品種と言われているが刺があるので朝倉山椒の実生かも?

    葉山椒・・・茎に刺がある野生の山椒と同じ。葉っぱを取るのが目的なので雌雄を問わず。

    花山椒・・・雄花の蕾(つぼみ)を収穫する為の品種。雄株なので花は咲いても実は成らない。


・朝倉山椒の由来
この朝倉山椒の名前は良く聞くのですが原産地は兵庫県養父市八鹿町朝倉(やぶし・ようかちょう・あさくら)という事になっています。

養父市のHP(町の文化財「86 徳川家康と朝倉山椒」)によると昭和3年に植物学者の牧野富太郎先生が山椒と古文献を調べたようなのですが
その内容は『植物研究雑誌 第五巻』(昭和三年一月〜十二月)編集兼発行 牧野富太郎 、津村研究所出版部に掲載されています。
(下記の画像は縮小版ですがクリックすると拡大します。)

見ての通り戦前の旧仮名遣いで読みにくいので現代風にかな送りを訳してみました。

文字が多いので別のページに飛びます

牧野先生が調べた内容をざっくりと簡単に説明すると
『昔、朝倉の郷に居た事のある江戸の医者によると今滝寺(こんりゅうじ)の裏山の鳥でもなけりゃ行けない様な場所に
刺の無い山椒が生えて居て、絶壁の上からカゴに人を乗せて崖の上から枝を取りに行って、その枝を接木して
増えた朝倉の名前が世の中に広まった』と言う事になります(ちょっと省略しすぎですが)

また文献の中で「ヤマアサクラサンショ」が登場しますが刺の短い山椒のようですが栽培品種とはなっていません。
後述の朝倉山椒組合の組合長さんによると『昔から八木川沿いに野生の山椒が多く生えていた』そうですが
刺のある野生の山椒の中に刺なしの朝倉山椒の発生する素地があったのでしょう。

・朝倉山椒が発見された今滝寺を訪問

朝倉と朝倉山椒(養父市の朝倉地区)

・朝倉山椒組合
兵庫県養父市は朝倉山椒発祥の地なのですが農産物の山椒の生産量そのものは和歌山県有田がNo1で
養父市は全国6位となっています。「植物研究雑誌 第五巻」にも書かれているように山椒は枯れやすく
生産量が増えにくい原因となっています。(枯れた以上にひたすら苗を増やして行くしかない)

そんな中で昭和52年から活動を行なっている地元の農家で作る「朝倉山椒組合」さんでは2010年に
枯れにくい接木苗の開発についに成功し、JAたじまを通じて但馬地区の農家にこの苗を配布して山椒の
増産に励んでおられます。組合長さん自身は若い時には他所に勤めながらも山椒の研究をされていたそうなので
実際には組合の活動期間である35年よりも長期に渡って研究を続けておられるそうです。
(品種改良や栽培技術の研究は農業試験場とか力のある種苗会社がやるものだとばかり思っていましたが
個人でもすごい方が居られますね)

また、JAたじまには「朝倉さんしょ部会」と言うのが合って山椒の生産と栽培技術の向上に励んでおられます。
地域ブランドとして知名度を上げる為にマスコットも新たに作っておられます。
(JAたじまさんでは朝倉山椒を「朝倉さんしょ」と表記されています)

・山椒の増やし方
    実生・・・「みしょう」と言います。種を蒔いて増やします。
    挿し木・・・枝を土や砂に挿して発根させます
    接木・・・根の生えている台木に増やしたい品種の枝を繋ぎ合わせて増やします。先の「植物研究雑誌」では朝倉山椒を接木で増やして云々と
       言う事が書かれていますが、そんなに昔に接木の技術があったのかなと思って調べた所、江戸時代の文献に絵入りで描かれていました。

岩崎潅園草木育種 2編4巻」より。国立国会図書館より転載、画像使用許諾済み)

実山椒の保存と利用

・余談

5〜6月に掛けて山椒の実が出回りますが我が家の近くでは和歌山産が大部分で一部が京都府産です。
(そういえば京都観光のお土産の定番で「ちりめんさんしょ」がありますがチリメンジャコも山椒の実もどっちも京都市内の産品ではありませんねw)
我が家の近くに京福電鉄の四条大宮駅があり、2011年の秋から2012年の春まで兵庫県養父市のアンテナショップが出店されていました。
アンテナショップのスタッフさんと数回お話したことがあり、その話の中で養父市の特産品として朝倉山椒があることが話題に
出たのですが養父まで観光に来てくださいね。と言う所でその日の話は終わりました。


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作者メアド:mibunaあっとまあくemobile.ne.jp

2012/07/07


参考文献・リンク

農文協「新特産シリーズ サンショウ」内藤一夫 著 \1750<=現行品で唯一の山椒の本です<オススメ>

いし本食品『山椒の小部屋』<=香辛料や調味料を売っている会社のコラム、とても判りやすい<オススメ>

以下未整理・・・

土地や地下水位がアサクラサンショウの枯死に及ぼす影響
http://hyogo-nourinsuisangc.jp/3-k_seika/kenpo/khn59pdf/khn5903.pdf

内藤 一夫
http://www.city.nantan.kyoto.jp/simin-kyoudou/tatuzin/01_T001.html

サンショウ優良苗の生産
http://www.cc.rd.pref.gifu.jp/forest/rd/shigen/mori090201.html

サンショウの優良苗作り
http://www.cc.rd.pref.gifu.jp/forest/rd/shigen/78mj3.pdf

第11回 サンショウ(1)
http://www.tokiwaph.co.jp/club/2010/04/111.html

第12回 サンショウ(2)
http://www.tokiwaph.co.jp/club/2010/05/122.html

台木の違いがブドウサンショウの枯死率と生長に及ぼす影響(栽培管理・作型)
http://ci.nii.ac.jp/els/10016145194.pdf?id=ART0001963466&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1335109477&cp=">http://ci.nii.ac.jp/els/10016145194.pdf?id=ART0001963466&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1335109477&cp=