今滝寺(こんりゅうじ)

植物学者の牧野富太郎先生が調べた江戸時代の文献「若水篤信本草和名弁」に
『朝倉の郷の今滝寺の裏山に生えていた刺のない山椒の枝を接木して増やした。』
とあります(植物研究雑誌の中では「今滝寺」では無く「今瀧寺」の字が当てられています)。

読み方は「いまたきでら」かと思ったら「こんりゅうじ」と読むそうです。真言宗のお寺です。
往古の昔は栄えていたそうですが、訪れた平成24年6月には全く人の気配がありませんでした。
(本堂までの道は舗装はされていますが離合困難なつづら折れの細い道です。石もゴロゴロ転がっています)

仁王像や滝が有名らしいのですが朝倉山椒の発見場所を探検に来たので私が気になる所は待ったく別です。

 
国道9号線を走ると案内の看板が出ています、登り坂の手前に看板が設置されています。

 
細い山道を登っていくと石柱がありました、そしてさらに坂の上ると今滝寺の本堂にたどり着きます。

 
誰も居ません、ご本尊は観音菩薩さまのようですが・・・。お留守のようです。

 
本堂の左手に石段がありました、途中に平坦な場所があります。

 
本堂の真後ろ部分も平地になっています。石段の先はどなたが祀られているのか不明です。
(帰ってから調べた所、熊野神社の様です)

 
そして本堂裏の平地のさらに後ろに文献通り石の絶壁がありました。(木がワサワサで見えにくいですが)

 
本堂の右側に砂利道があります。下の方は杉が植えられていますが上の方は雑木林です。
絶壁の上まで行ってみますが洒落にならない急傾斜です・・・。

 
写真では判りにくいのですが絶壁の上からの風景です。傾斜がきつくて降りられません。
枝が茂ってはっきり見えませんが画面の左上の部分に本堂の屋根が見えます。

石壁の上や頂上部分には平らな部分がなく400年前とは地形が変わってしまっているようです。
頂上部分から本堂側を覗いてみると直角とまでは行きませんが60〜80度ぐらいの
崖で素の状態で降りることはできません。文献に書かれていたように崖の途中部分に
朝倉山椒の原木が生えていたとしたら、枝を採取する為に崖の上から人の乗ったカゴを
降ろして枝を採ったと言うのは本当かもしれません。

尚、裏山は立ち入り禁止にはなっていませんが傾斜がきつくて危険ですので登山はオススメしません
(当然ながら山椒の木も生えていませんのでわざわざ危険を冒す必要は無用です。)